翻訳力を磨きたい人におすすめ!日本語の美しさを思う存分味わえる文学を読もう

 

翻訳には実務翻訳と映像翻訳、そして文芸翻訳(出版翻訳)の3つの分野が存在し、同じ翻訳の仕事でも扱う原文やコンテンツのジャンルが大きく異なります。それらの中でももっとも人気がありながらも、もっとも需要の少ないのが文芸翻訳です。実務翻訳家としてキャリアを積みながら、いつかは文芸翻訳家としてデビューしたいと熱望している方もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、文芸翻訳をするときに武器となる翻訳力の磨き方についてご紹介します。

 

翻訳家に必要な翻訳力とは?

語学が堪能なだけでは、高い翻訳力を持っているとはいえません。翻訳力は翻訳対象の言語に関する知識に加えて、翻訳する分野の専門知識と日本語の知識から構成されています。すべての翻訳家に必要とされる翻訳力ですが、特に文芸翻訳を行いたいのであれば日本語の表現力を高める必要があります。

違和感なく読ませる翻訳を「うまい翻訳」といいますが、文芸翻訳の場合にはうまい翻訳である以上に「名訳」を目指さなければなりません。読みやすい翻訳であることはもちろん、文芸翻訳では原文の雰囲気や作家の意向を損なうことのない翻訳が求められます。原文の雰囲気をそのままそっくり翻訳するには、日本語の表現力を身につけなければならないでしょう。

日本語の表現力を高める一番の方法は、本を読むことです。日本語で書かれた本を多読するならそれらはいずれ翻訳家の血となり肉となり、文芸翻訳の際に求められる翻訳力を遺憾なく発揮することができます。

 

美しい日本語を堪能できる本6

表現力を培うためにはあらゆる日本語の文章に触れる必要がありますが、ここでは美しい日本語を堪能できる本を6冊ご紹介します。

 

柳田國男「遠野物語」

民俗学者の柳田國男が、岩手県の遠野地方で語り継がれてきた民間伝承をまとめたのが「遠野物語」です。文語体で書かれた文章は簡潔でありながらも、美しい日本語を堪能することができます。

 

西条八十「砂金」

詩人で作詞家、さらにフランス文学者であった西条八十。彼は象徴派の詩人らしく、読むだけですぐに情景を思い浮かべることができる「絵になるような詩」を書きました。西条八十の第一詩集である「砂金」は物悲しく、陰鬱な詩が多いですが、奥行きのある日本語を学ぶのに最適だといえるでしょう。

 

寺田寅彦「科学と科学者のはなし」

「天災は忘れたころにやってくる」という名言を残した寺田寅彦。物理学者で随筆家であった彼が執筆した「科学と科学者のはなし」は、科学者の目線から捉えた何気ない日常の出来事が書きつづられているエッセイです。子ども向けに書かれた「理系」の本ですが、寺田寅彦の着眼点の面白さに驚嘆し、彼の言葉選びの秀逸さを味わい知ることができます。

 

中勘助「銀の匙」

作家で詩人の中勘助は「銀の匙」の中で、自らの少年時代を美しい日本語の文章でつづっています。とりたてて大きな事件が起こる訳でもありませんが、兄との確執や叔母とのやりとりが丁寧に描かれており、読んでいくうちにぐいぐいと作品の世界へ引き込まれていきます。

 

永井荷風「つゆのあとさき」

永井荷風といえば、24歳から4年間アメリカで暮らしたときのことを書いた「あめりか物語」や「ふらんす物語」が世間的には有名かもしれません。しかし、男女の駆け引きを粋な文体で書ききった「つゆのあとさき」も素晴らしく、細やかな心理描写が美しい日本語でつづられています。

 

三島由紀夫「金閣寺」

文学ノーベル賞を受賞するには至らなかったものの、三島由紀夫の日本語は美しく、名文を味わい知ることができるでしょう。特に「金閣寺」は三島由紀夫の作品の中でも最高傑作といわれており、文章の一文に重みを感じることができます.

 

本をたくさん読んでいる人とあまり読んでいない人が書く文章は一目瞭然です。表現の方法も文章の構成も全く違います。Webで翻訳の翻訳家もたくさん本を読むと聞いています。翻訳家の場合は、日本語の本だけでなく外国語の本も読んでそれぞれの国の表現方法を感じられるようにしている様です。相手に伝わるだけでなく、相手に合った表現方法で翻訳できるのがWebで翻訳の良いところです。ぜひ一度ご利用してみてください。

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