【明治の文豪から学べる外国語学習法】森鴎外も提唱した語源学習法とは?

 

森鷗外といえば、ドイツ人の踊り子と日本人留学生の恋を描いた「舞姫」や安楽死の是非を問う「高瀬舟」などで有名な大正から明治にかけて活躍した作家です。作家としてだけではなく、陸軍軍医や翻訳家としても活躍し、何足ものわらじを履いていた多才な人物でした。ドイツ語をはじめ、オランダ語やフランス語にも堪能だった森鷗外。いったいどのような外国語学習法を行っていたのでしょうか?

 

外国語に堪能だった森鷗外

津和野藩の藩医を務めていた家に生まれた森鴎外は、教育熱心な祖母と母親の期待を一身に受け、幼いころから英才教育を施されていました。明治政府がドイツ医学を採用する前のことだったため、森鴎外は藩医であった森家の跡継ぎとしてオランダ語を学びます。

その後10歳でドイツ語を学び、わずか12歳で現在の東京大学医学部に入学します。19歳で大学を卒業してから3年後には、国からドイツの衛星制度を調べるために現地へ派遣され4年間の留学生活を送ります。

イギリスで神経衰弱に陥った夏目漱石とは異なり、森鴎外はドイツ留学を心から楽しみました。貴族の夜会や宮廷劇場などにも頻繁に出入りし、ドイツ語に磨きをかけたといわれています。

 

翻訳家としての森鴎外

森鴎外は作家としてだけではなく、翻訳家としても高く評価されています。ゲーテの「ファウスト」の翻訳本は存在していましたが、最初に完訳したのは森鴎外でした。彼は本名の森林太郎名義で「ファウスト」を翻訳しましたが、文語体が用いられているもののわかりやすく、言葉選びの素晴らしさが光っています。

しかし、わかりやすいが故に、ひと度翻訳本が発表されると「森鴎外の翻訳は現代語訳で卑俗だ」と世間で噂されるようになってしまいました。森鴎外はそんな世間の意見に対し「今言を尊重する」と述べ、すべての翻訳家が見習うべき姿勢を見せました。

また、森鴎外はアンデルセンの「即興詩人」やオスカー・ワイルドが書いた戯曲「サロメ」の翻訳にも当たりました。「即興詩人」はドイツ語翻訳版から日本語に翻訳していますが、「サロメ」にいたってはフランス語で書かれているものを日本語訳にしました。

複数の言語に堪能だった森鴎外ですが、じつはふつうの人よりも頭が大きかったといわれています。脳の大きさと頭の良さの関係性はいまだに不明ながらも、一般的に頭の大きな赤ちゃんはほかの赤ちゃんに比べると高い知能を持つのだとか。森鴎外の例を考えると、頭の良さは頭の大きさに比例すると考えられなくもないでしょう。

 

森鴎外流の外国語の学習法とは?

森鴎外は、1909年に発表した「ヰタ・セクスアリス」の中で、言語を学ぶときには語源学習法をすれば良いと述べています。語源学習法とは、英単語を分解し、部分ごとの意味を理解してから全体の意味をつかんでいく学習法のことです。簡単にいうと接頭辞と語根、接頭辞と語根と接尾辞に分解し、それぞれの意味を理解していくことになります。

例えば、「attend」は「at(~方へ)」と「tend(伸ばす)」に分けることができ、、何かの方へ心を伸ばす、関心を向けるが転じて参加するという意味になります。

語源学習法は効率よく単語を覚えるのに役立つほか、知らない単語でも意味を推測しやすくなります。もちろん、すべての単語が語源学習法で覚えられる訳ではありません。森鴎外はドイツ語の辞書を丸写しするなど、語源学習法以外の方法でも言語習得に励みました。

甘い小豆が詰まったまんじゅうを白米の上に置き、お茶漬けにして食べていたといわれる森鴎外。グルメどころか意外にも悪食だった森鴎外ですが、常になにかを学ぶことに貪欲な人物でした。森鴎外のように外国語に堪能になりたいのであれば、高い学習意欲を維持しつづける必要があるでしょう。

 

「英語が話したい」「外国語で文章が書きたい」などと思うことはあると思います。ただ、外国語をマスターするには、多くの時間も必要となってきます。また、途中でつまづいて止めてしまう人も多くいます。日常会話程度の文章や会話であれば多少間違っていても問題はありませんが、ビジネスや論文などの専門分野の翻訳に関しては、一つの翻訳ミスが大きな問題につながることもありますので、Webで翻訳のようなプロの翻訳家が翻訳した文章を使うことをお薦めします。

 

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