知らずに使っているかも?!シェイクスピア作品の使える英語表現Part2

 

現代英語にもっとも影響を与えた人物であるシェイクスピア。当時、戯曲は文学作品とはみなされていなかったため、シェイクスピアの名義を借りて別人が創作活動をおこなったという説もあります。しかし、鋭い人間観察に基づいて作り込まれたシェイクスピア作品が、現在に至るまで高く評価されているのは紛れもない事実。今回は、シェイクスピア作品が出典の使える英語表現をご紹介します。

 

■Dead as a doornail

なんとこのフレーズ、14世紀に作られた詩に初登場したものだとか。かなり古い表現ですが、シェイクスピア作品に出現することで一気にメジャーになりました。また、19世紀にはチャールズ・ディケンズが、「クリスマス・キャロル」の中でも使用しているフレーズです。シェイクスピアの「ヘンリー六世」では、反乱者であるジャック・ケイドが「完全に死んだ」と上記のセリフを述べます。実はこの作品、シェイクスピアのデビュー作です。相関図がややこしく、史実通りではない部分もある史劇ですが、とても読み応えのある作品となっています。

 

■To make your hair stand on end

「総毛立つ」というこのセリフは、「ハムレット」に登場します。恐怖のために身の毛がよだつ、鳥肌が立つときに使用することができるフレーズですが、ほかにも「get goosebumps」や「give someone chills」ということができるでしょう。ところで、なぜ恐ろしいと感じたときに鳥肌が立つのでしょうか?これには、「Sympathetic nerve」(交感神経)が大きく関係しています。恐怖を感じると感情刺激によって交感神経が興奮し、立毛筋が収縮します。そうすると毛穴が閉じて体毛の毛根が垂直に立つため、身の毛がよだつという現象が起こります。

 

■To wear your heart on your sleeve

直訳すると「あなたの袖に心をつける」となり、少々意味不明に思えるかもしれません。「オセロ」に登場するこのフレーズですが、正しくは「あけすけに話す、自分の気持ちを率直に表す」ことを意味しています。この表現は、中世の馬上槍試合のしきたりに由来するのだとか。実戦さながらの騎士の技量を争う競技であった馬上槍試合では、騎士たちが腕を覆って保護する自分の鎧に意中の婦人のスカーフやリボンなどをつけて出場しました。そうして、試合において自分の気持ちを公にしたことからきているといわれています。

 

■A wild goose chase

四大悲劇には含まれていないものの、「ロミオとジュリエット」もれっきとした悲劇作品です。こちらが恥ずかしくなってしまうほどの詩的表現が多用されているのも、シェイクスピア作品だからこそ。ところでこのフレーズ、直訳すると「野生のガンの追いかけっこ」になりますが、意味としては「無駄骨、骨折り損、途方もない計画」となります。野生のガンを捕まえるのにかなりの労力がいるのにもかかわらず、それほど価値がないことが語源となっています。

 

■Good riddance

グリーンデイの曲名にもなっているこの表現は、「いい厄介払い」という意味で、「トロイラスとクレシダ」というシェイクスピアの悲劇作品中に登場しました。この作品は泥沼と化したトロイ戦争を描いたもので、戦争とそれに引き裂かれたトロイラスとクレシダの運命を中心に物語は進みます。ただし、悲劇に定められてはいるものの、主役の二人の身には単なる愛の破局が訪れるだけ。他のシェイクスピア悲劇に見られるように、主人公たちが死に至るわけでもないため、どちらかといえば印象が薄い悲劇作品に仕上がっており、問題劇ともみなされています。もちろん愛の破局も永遠の愛を誓った当事者たちからすれば十分悲劇ですが、離婚率が高い現代に生きるわたしたちからすれば、実にありきたりなお話に思えてしまうのではないでしょうか。

 

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