知らずに使っているかも?!シェイクスピア作品の使える英語表現Part1

希代の劇作家であるウィリアム・シェイクスピア。16世紀末から17世紀初めに活躍したシェイクスピアは、没後400年以上経過したいまでも多くの人々に愛されています。シェイクスピア作品のセリフは現在のドラマや映画、本等の中で引用されることが多いため、ぜひ知っておきたいですね。今回は初期近代英語の貴重な資料となっている彼の作品の中から、現在でも用いられている英語表現をご紹介します。

 

■To be or not to be

名訳ともいうべき「生きるべきか、死ぬべきか」。シェイクスピアの四大悲劇の一つに数えられる「ハムレット」の中でも、もっとも有名なセリフなのではないでしょうか。セリフの続きとして「That is the question(それが問題だ)」と加えられていますが、悲劇に次ぐ悲劇に見舞われたハムレット王子が復讐するべきかそれともあきらめるべきか、思い悩むハムレットの深い心情が表現されています。悩んでないでサッサと復讐しちゃえばいいじゃないと思うかもしれませんが、復讐は神がするべきものであって人間に委ねられたものではないというキリスト教の教えがあることを知っているなら、ハムレットの悩みを少しは理解できるかもしれませんね。

 

■The be all and end all

「マクベス」の中で登場する上記のセリフは、「とても大切で重要なこと」や「最大で究極の目的」を意味します。野心旺盛なマクベス将軍が王の暗殺をはじめ、多くの罪を重ねていく中で見せるさまざまな人間の弱さが描かれたこの作品は、シェイクスピアの四大悲劇のうちでもっとも短い作品です。もしも、これは究極の解決策だといいたいときには、「This is the be all and end all solution」といえるでしょう。

 

■The truth will out

ベニスの商人

「真実はいずれ明らかになる」というセリフは、「ベニスの商人」の中で登場します。これは日常会話でもよく使用される表現で、映画やドラマ、本でも引用されることの多い表現です。ちなみに「ハリーポッター」では、マグルがよく使う表現として引用されていました。友情あり、ラブストーリーあり、さらには法廷劇ありのベニスの商人。シェイクスピア作品の中でも人気が高い喜劇ですが、高利貸のユダヤ人・シャイロックへの差別がひどく、ある意味では悲劇ともいえるのではないでしょうか。

 

■Brave new world

シェイクスピア劇の集大成ともいえる作品が、「テンペスト」です。遭難者が島に到着する前には、野生の象徴である魔物のキャリバンと対立して、文明人の象徴であったプロスぺロの父娘。ところが、文明人の象徴であったはずのプロスぺロの娘ミランダは、これまで父親以外の人間を見たことがなかったため、真の文明人である遭難者たちに出会って「すばらしい新世界だわ」とつぶやきます。文明社会を作り上げるためには大勢の人間の力が必要で、ようやく島にも新しい世界が訪れるということがこのセリフには込められています。

 

■The green-eyed monster

シェイクスピア作品の四大悲劇の一つに数えられる「オセロ」。ムーア人でありながらベニス政府に仕える有能なオセロは、議員の娘と密かに結婚します。オセロに恨みを抱くイアーゴは、オセロを陥れようとさまざまな悪巧みを働かせます。イアーゴはオセロの最愛の妻デズデモーナがまるで不貞をおかしたかのうように思わせ、ついにオセロは「緑色の目をした怪物」に象徴される「嫉妬」にとらわれてしまいます。嫉妬から、最後には実際には潔白な妻を殺害してしまったオセロ。緑色を嫉妬と結びつけたシェイクスピアですが、この表現は現在でも使用されています。オセロは悲劇と呼ぶにふさわしい作品ですが、実はこの作品、褐色の肌のオセロと白い肌のデズデモーナを中心に敵味方が寝返ることから、ボードゲームのオセロの由来となっています。

言葉の意味が語源を知って使っているのと知らずに使っているのでは使い方に差が出てきます。翻訳は適切なところで適切な言葉を使う必要があります。Webで翻訳で活躍している翻訳家には、常に言葉の勉強をし続けることを求めています。どんな翻訳家が活躍しているのかは、Webで翻訳検索から見ることが出来ますので、どんな経歴の持ち主が翻訳をしているのかを検索してみてください。

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