【なぜいま気候問題に注目すべき?】2019年のオックスフォード辞典の流行語「Climate Emergency」

 

2019年を振り返って、ひと言で表すとしたらどのような言葉がふさわしいでしょうか。終わってみれば長いようで短い1年、しみじみ振り返ってみると、きっとさまざまな事柄が脳裏をよぎったはず。今回は、2019年のオックスフォード辞典が発表した流行語について考えてみたいと思います。

 

「Climate Emergency」とは

1900年から毎年、その年を表すのにもっともふさわしい単語を選んできたイギリスのオックスフォード辞典(OED)。毎年11月には、イギリス国内だけではなく、世界的な視野で選ばれた流行語が発表されます。2019年の英語バージョンの流行語大賞「Word of the Year 2019」に輝いたのは「Climate Emergency(気候の緊急事態)」でした。

「Climate Emergency」とは、「a situation in which urgent action is required to reduce or halt climate change and avoid potentially irreversible environmental damage resulting from it.(気候変動を減らすか止めることにより、潜在的に逆行不可能な環境の損害を避けるため至急の行動が必要な状況)」だと定義されています。

 

気候変動の問題はいつからはじまった?

環境問題のはじまりはイギリスで起こった産業革命以降だと考えられており、気候変動問題、いわゆる地球温暖化問題が世界的に問題視されはじめたのは1970年代のこと。1889年には、スウェーデンの科学者が二酸化炭素が地球に及ぼす影響についてすでに指摘していたといいます。このように1世紀以上もの間、もしくはそれよりも長い期間、人類は気候変動の問題を意識してきたといえるのです。

一説によると「Climate Emergency」というフレーズは、2009年に誕生したのだとか。2016年には、オーストラリア・メルボルンのデアビン市が行政機関として世界で初めて気候非常事態を宣言しました。その後も、気候変動に対するたデモは主だった環境団体だけではなく、学生たちや自治体などの間にも広まっており、「Climate Emergency Declaration(気候非常事態宣言)」が次々と出されています。

 

「Climate Emergency」が2019年の流行語になった理由

「Climate Emergeny」というフレーズはこれまでも使用されてきましたが、OEDによると2019には検索回数が急激に増大し、9月までには前の年の100倍近くにもなりました。気候変動問題は新しい問題でないにもかかわらず、なぜ2019年に多くの人々が関心を払うようになったのでしょうか?

世界気象機関(WMO)の報告によると、2019年は過去5年(2014年から2019年の間)で世界の平均気温がもっとも高い年になりました。これは温室効果ガスの影響が原因で、加速する気候変動を止めるためにも、二酸化炭素削減対策を強化する必要があるとのこと。

加えて、つい先日、世界153ヵ国から集まった1万1000人以上の科学者たちが、地球全体が気候変動による緊急事態に直面しており、このままでは経済や社会に大きな影響を及ぼすと警告する論文に賛同しました。これらの証拠が示すように、明らかに現在の地球は気候の非常事態という問題を抱えています。実際、さまざまなデータを読み取って結論を出している科学者ではなくても、気候変動問題を直に肌で感じているという人も多いのではないでしょうか。

 

早ければ早いほど良い

地球温暖化問題はもはやパーソナルな問題というよりも、むしろ全世界が一丸となって取り組んでいかなければならない問題へと発展しています。温室効果ガスは長く留まるものも多く、気候変動問題に取り組んだとしてもすぐに結果が現れるわけではありません。だからこそ、いますぐにでも「Take Action(行動を起こす)」必要があるのです。

これまでこの問題を見て見ぬふりをしてきた人たちですら、目を逸らすことはできないところまで来ているのは確かです。温室効果ガスの排出量を削減するためにも自分にはなにができるかを考え、行動に移していくべき時代に突入したといえるでしょう。ぜひとも「The sooner, the better(早ければ早いほど良い)」をモットーに、行動を起こしていくようにしたいですね。

 

環境問題、気候問題は今後も生きていく私たちにとってはとても大切な問題です。現在日本で報道されている内容は、世界気象機関が発表しているほんの一部分であったり、編集等している人の考えが入ってしまい、本来の意味とは違う内容の報道になってしまっていることもあります。情報社会の今、自身で取捨選択し、一次情報を自ら読んでいく必要があります。どうしても分からない文章があった場合は、Webで翻訳で翻訳を依頼してください。その際に、出来るだけ直訳でお願いすれば、原文に近い翻訳が出来上がります。

 

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